伝えたいことを分析する
伝えたいことを書く。
これは当然のことで、文章の基本ですね。
書き手自身が、伝えたいことがわかってなければ伝えることはできません。
これもまた、当然のことです。
しかし、この部分がおろそかになってはいないでしょうか。
今回の内容をもって、伝えたいことを分析する力をより強固なものにしましょう。
おいしいトマトスパゲッティを食べたのに、一文だけで完結してしまうなんてもったいないですね。
せっかく「おいしい」と思ったのですから、それを読み手に詳しく伝えましょう。
そのためにも、なぜ「おいしい」と思ったのかを分析します。
例文のような食レポは、数値として定量化しづらいのが悩みどころですね。
文章にするためには、感性を研ぎ澄ませる必要があります。
書き手自身が感じた要素を、少しずつ丁寧に紐解いていきましょう。
・ トマトソースが濃厚
・ モッツァレラチーズとの相性が良い
・ トマトがジューシー
・ ナスの食感がアクセントとなっている
・ 硬めに茹でた麺に良く絡む
・ 食べていて楽しめる食感
・ 味とのバランスが絶妙
・ 人気が出るのもわかる
伝えたいことを分析した結果、このような要素を抽出できました。
これは文章にするときのネタになります。
伝えたいことの分析は、いわば、書くための材料をそろえる作業ですね。
これだけそろえば、あとは組み立てるだけです。
注意すべきは、言葉の前後関係が破綻しないように構築すること。
要するに、意味が自然に通じるように組み立てればいいのです。
この店のトマトスパゲッティは、味と食感のバランスが絶妙だ。
濃厚なトマトソースとあっさりしたモッツァレラチーズの相性が抜群に良い。
ジューシーなトマトとナスの豊満な食感も、アクセントとして楽しめる。
硬めに茹でた麺との絡みも良く、人気が出るのもうなずける出来栄えだ。
もとは、たった一文で済ませていた内容です。
ただ「おいしい」と伝えるよりも、こちらのほうが伝わる文章であることは明白です。
伝えたいことの分析は、いかに自分自身と向き合えるかがポイントとなります。
観察力も含めて、ひとつひとつの小さな感動を見過ごさないようにしましょう。
分析するクセがついてしまえば、文章のネタに困ることはないですね。
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