「駄作」のつもりで作品を書き上げる
小説の執筆は、何万文字にも及ぶ文章を扱う作業です。
知識やテクニックを身につける以前に、「書き手の気力」をもって取り組むことが必須になります。
ひとつの作品を書き上げる。
これは、とても辛く苦しいことなのです。
一作でも小説を執筆したことのある書き手は、すでにわかっていることでしょう。
これからにチャレンジする書き手は、作品を仕上げるまで、まず間違いなく大変な思いをします。
ここまでの内容には、「当たり前」のことしか書いていません。
しかしこの「当たり前」は、執筆を始めてから書き手としての死を迎えるまで、いつまでも付いてまわるでしょう。
書き手は、この辛さ・苦しさと向き合いながら、戦っていかなければなりません。
もちろん、書き手として、作品のクオリティは気にかけなければなりません。
出来栄えに注力するのはけっこうですが、それは作品を書き上げる前提の話です。
途中で投げ出したり、未完のまま手を離してしまった作品はありませんか?
書き上げなければ、作品として認められません。
未完成はその文章は、駄作にすらなれないのです。
まずは作品として書き上げてみる。
駄文が連なっただけの、駄作に仕上がっても良いのです。
続きを書かないまま作品を消滅させてしまうよりも、ずっとマシです。
作品として書き上げれば、また違った世界が見えてきます。
書き続けることで、自分の気力・体力・持久力が向上していくことも実感できます。
中途半端な完ぺき主義をやめ、まずは書き上げることを目標にしてみてはいかがでしょうか。
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