誰にでもわかる「平明な文章」を目指す【難しい言葉】【身の丈にあった表現】
文章を読んでいると、難しい言葉と出会うことがあります。
これまで知らなかった表現を目にしたとき、その意味や使い方を学び、自分のものとして吸収するのは良いことです。
しかし自分の文章で難しい言葉を使うとなれば、書き手は慎重になるべきです。
誰にでもわかるように書く
書き手の力量は「いかに難しい言葉を使えるかどうか」で決まるわけではありません。
「誰にでもわかるように書けるかどうか」で決まります。
例
● うそをつく。
● 虚構の事実を申し伝える。
同じことを書いているのにもかかわらず、文章から受ける印象は変わります。
後者の文を書ける人のほうがかしこそうに思えますが、実際には大きな勘違いです。
俗にいう”難しい言葉”については、勉強さえすれば誰にでも使うことができます。
しかし「誰にでもわかるように書く」ことは、書き手としての訓練を積まなければ身につかないのです。
「平明な文章」を目指す
具体的に考えていきましょう。
「漢字の表記」や「表現の選択」を含め、難しい言葉が浮かんだときには注意が必要です。
そのとき注意すべきは「正しい使い方なのか」ではなく、「誰にでもわかる言葉なのか」と自問自答することです。
難しい言葉を噛み砕くことができるのであれば、もっとかんたんな表現を使うように心がけます。
つまり書き手が目指すべきは、平明な文章なのです。
平明とは「わかりやすくはっきりとした様子」で、文章にもそのような表現を使います。
これは書き手自身が意識していなければ実現できません。
さらにいえば「平明な文章」は、読み手のことを考えていなければ成し得ないのです。
身の丈にあった表現を
たとえ聞きかじりの言葉でしかなかったとしても、使い方を間違えなければ意味は通じるでしょう。
しかしその表現が身の丈にあっていなければ、「書き手が背伸びをした状態の文章」を読み手に届けることになります。
自分を大きく見せたい気持ちは理解できますが、少しでも使い方を間違えれば大事故につながります。
事故を防ぐことができたとしても、ほかの文章と並んだときに悪い意味で目立ってしまえば、読み手に違和感を与えます。
「誰にでもわかるように書く」には、自分自身を戒めることが必要です。
自分のプライドを過度に守らないことはもちろん、
平明な文章を目指し、かんたんな表現の優先度を高く設定しましょう。
■ 参考
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