「会話をしている空間」を描く
会話するとき、無意識のうちに身振り手振りを加えることがあります。 あるいは、目線の先を変えてみたり、顔を傾けてみたりなど、なにかしらの動きがあるのです。 これがまったくないとしたら、かえって不自然ではないでしょうか。 ...
構造の「揺らぎ」から変化をもたらす
今回は、次の内容を発展させます。 ■ 読み終えたあとの「変化」を意識する ここでの「変化」とは、抽象的であり、上位概念に近いものでもあります。 書き手がこれを意識するときは、テーマの設定から考えがちです。 しかし ...
実在の人物をモデルにする
登場人物の設定については、これまでたびたびご紹介してきました。 ■ 登場人物の「性格」を練る ■ 登場人物の「性格」を描く ■ 登場人物の詳細=取扱説明書 今回は、実在の人物をモデルにすることについ ...
読み終えたあとの「変化」を意識する
今回は、「読み終えたあと」について考えていきましょう。 どこかの誰かが、あなたの書いた物語を読み終え、本をパタンと閉じた瞬間をイメージしてください。 そのとき読み手は、どのようなことを感じ、どのようなことを考えて ...
「社会」と「個人」を分ける
今回は、人物を描くときの考え方についてご紹介します。 書き手は、「社会」と「個」を分けて考えるべきです。 ほとんどの結婚披露宴では、新郎新婦の「生い立ち」を紹介する時間が設けられています。 司会を務めるフリーアナ ...
「誰も指摘していないこと」を探す
今回は、「新たな概念」を創りだすことについて考えます。 新たな概念の創造は、これまでの書き手がやってきた仕事のひとつであり、もっとも書き手らしさを感じる在り方でもあります。 もちろん、かんたんに実践できるようなこ ...
「社会問題」には罠がある
小説のテーマとして、社会問題を取り入れる場合があります。 実社会における問題をメタファーとして描く、というやり方ですね。 書き手からすれば、これは大きな挑戦です。 社会問題を扱うのですから、大量の資料を読まなけれ ...
作品を世の中に開いていく
小説で何かを表現する。 そうすることで救われるのは、他の誰でもなく「自分自身」です。 たとえば、書き手が長い期間、鬱屈した日々を過ごしていたとしましょう。 「小説を書く」という表現方法は、そのすべてを内包すること ...
小説は書くたびに動いていく
小説として描く物語には、運動性があります。 この運動性を自覚しているかどうかで、執筆に対する心もちが変わってきます。 ここでいう運動性とは、「書き手自身も予測できない展開になる」という意味です。 具体例として、以 ...
論理的な説明にこだわらない
世の中にはさまざまな作品が存在します。 読み手に迎合するようにわかりやすく書いた物語や、おもしろさに特化した物語も数多くあります。 一方で、壮大なテーマを扱うことを目的としていたり、作品に文化的な価値をもたらすように書かれた作 ...