【創作】習作を書く【練習のための作品】
どんなに文才のある人でも、人生で初めて描いた物語が出版されることはないでしょう。 試行錯誤を重ね、失敗をくり返し、他の作品から学びとることで、次第に"作品"として成り立ってきます。 そこで必要になるのは「習作」という概念です。 ...
【創作】作品を封印するとき【さまざまな不足】
小説を書いてはみたものの、人前に出せるクオリティに満たない場合があります。 判断するのが書き手自身であれば、残念ながらその作品を封印することになるでしょう。 この状況は、なにかが不足していることによって起こります。 不足の正体 ...
【創作】名文を生むために【言語表現の縛り】
小説を読まない人がイメージする、"美文"や"文学的表現"。 不思議なことに、これらは実際の文学作品にほとんどみられません。 では、名文とはなにか。 この原理的なテーマについて、踏み込んで考えてみます。 ...
【創作】「語り手」がもつ違和感【存在理由】
小説を書きはじめたとき、「語り手」の存在に戸惑ったことはないでしょうか。 語り手の姿勢といってもいいし、その立ち位置といってもいいし、物語との距離感といってもいい。 「なぜこの語り手がいろいろなことを説明をしているのか」 語り ...
【創作】「量」と「濃度」から考える物語の構成
構成が失敗するパターンには、いくつか種類があります。 そのひとつが「文章の量」と「内容の濃度」の不一致です。 両者が不揃いのまま書き進めると、作品として成立させることが難しくなります。 物語の構成に失敗しないためにも、書き手は ...
【背負うべき罪】暗い物語を書くとき【決めるべき覚悟】
小説には、どういうわけか「暗い物語」が多い。 とくに純文学作品に見られる傾向といえます。 エンタメ作品であってもそれが悲劇の類であれば、読後感が不穏なものになることも珍しくはありません。 今回は「暗い物語」を書く場合について、 ...
「実際に起きた悪い出来事」を扱うとき【書き手の偏り】【強烈なリアクション】
小説では、実際に起きた事件や事故、あるいは社会問題を扱う場合があります。 ひとつの要素として取り入れる場合もあれば、物語の骨格として作品全体を支える場合もあります。 あるいは、風刺小説のように隠れたテーマとして扱う場合もあるで ...
【小説の分類】作品への向き合い方、舵を取る方向【書き手の志】
小説はさまざまな観点から分類することができます。 ジャンルの違いはもちろん、作品全体に染み込ませる要素が「娯楽」か「芸術」でも変わってきますね。 今回は「書き手の志(こころざし)」に重きをおいて、小説を分類してみます。 かんた ...
「テンポ」と「奥深さ」の関係を考える【表現の二重性】
物語に流れる時間と、そこに描かれる内容の濃さについて考えましょう。 かんたんな言葉に変換すれば、「テンポ」と「密度」ですね。 書き手はこの両者を共存させ、バランスをとりながら、作品全体を仕上げていくことになります。 今回はこれ ...
サスペンス効果を取り入れる【ジャンル問わず】【引きつけるための仕掛け】
物語を読ませるには、サスペンスが必要です。 ここでいう「サスペンス」とは、大枠のジャンルを意味しているわけではありません。 ミステリーやハードボイルド、スリラー作品などに限らず、どのジャンルにも取り込める要素としてのサスペンス ...