前後関係を整理する

 

文法的に正しく書かれているように感じる文章でも、よく見ると前後関係が整理されていないことがあります。

具体的には、ふたつのパターンが多いです。

 

 

順序が逆転している

 

原文
 自分の気持ちを音楽で伝えて、表現していきたい

 

改善文
 自分の気持ちを音楽で表現して、伝えていきたい

 

伝えるのが先なのか、表現することが先なのか。

音楽で表現するからこそ、気持ちを伝えることができるはずです。

伝えるのが先ではなく、表現することを先に持ってくるべきですね。

 

 

原因と結果を取り違えている

 

原文
 今でも上司に叱られて、たくさん失敗する。

 

改善文
 今でもたくさん失敗して、上司に叱られる。

 

叱られたことが原因となって、失敗するのでしょうか。

原因と結果を取り違えていますね。

失敗したことが原因となって、叱られるはずです。

 

 

 

この現象のもっとも大きな問題点は、前後関係が整理されていなくても意味が通じてしまうことです。

違和感を与える文章にもかかわらず、伝えたいことを書けてしまいます。

 

よく読めば読むほどその稚拙さが浮き彫りになるので、気をつけたいですね。

 

推敲や校正するときは、前後関係が適切に整理されていることを確認しましょう。

Posted by 赤鬼