「そこで」と「したがって」を使い分ける
今回は「そこで」と「したがって」について考えていきましょう。
どちらも同じような場面で用いられる接続詞で、原因から結果を導き出す場合などにこれらを使います。
しかし「そこで」と「したがって」には、使い分けの基準があります。
場面によって、これらを使い分けなければなりません。
「そこで」と「したがって」の違い
● 「そこで」 ・・・・・・ 書き手の意志が関係するときに使う
● 「したがって」 ・・・・・・ 結果が必然的に導き出されるときに使う
上記で示した違いが、使い分けの基準となります。
これを踏まえた上で、例文を読んでいきましょう。
例文
アメリカの文化を詳しく知りたいと思った。そこで、アメリカ留学を決意した。
まずは、「そこで」を使う場面について考えます。
「そこで」を使うのは、書き手の意志が関係するときです。
例文にあるように、「アメリカの文化を詳しく知りたいと思った」のは書き手です。
その書き手が「アメリカ留学」を決意したのですから、やはり「そこで」を使うべき場面なのです。
例文
反対が過半数に達した。したがって、この法案は否決された。
次は、「したがって」を使う場面です。
「したがって」は、結果が必然的に導き出されるときに使います。
「反対が過半数に達した」という状況は、書き手の意思を含んでいません。
「法案が否決」されたのも同様でなので、「したがって」を使うべきなのです。
接続詞には、似たような用法のものが数多くあります。
そのなかには、「そこで」と「したがって」のように、適切に使い分けるべきものもあります。
意味や用法を理解して、文章の内容によって使い分けられるようにしましょう。
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