開き直りフレーズを使う
夢中で執筆していると、文章をふらつかせてしまうことがあります。
たとえば、脱線をして本筋からそれてしまう状況ですね。
今回は、たとえふらついた文章でも読み手を納得させる書き方をご紹介します。
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このような状況から、日米両国の関係は今なお友好だと思われます。
話は変わりますが、私が米国に滞在していたころ、たくさんのアメリカ人にお世話になりました。
幸運なことに、あからさまな差別を受けたことがありません。
同盟国の意識といえば大げさですが、アメリカ人はみな親切でした。
さて、話を戻しましょう。
国家間の関係性を考えるときに欠かせないのは、両国の歴史です。
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注目すべきは、「話は変わりますが」~「さて、話を戻しましょう」の流れです。
もとは国家間の話だったものが、個人の体験までに落としこまれています。
この間にはさまれた文章はあくまで余談であり、本筋の内容とは性質が異なります。
それが突然挿入されているのですから、脱線しているといって間違いないでしょう。
しかし、文章が成立していないようにも思えません。
「話は変わりますが」と「さて、話を戻しましょう」で区切ることにより、自然に組み立てることができているのです。
これを、開き直りフレーズとでも呼びましょうか。
書き手が開き直って脱線を明示してしまえば、読み手は「そういうものだと」納得しながら読みすすめます。
開き直りフレーズのバリエーションは他にもあります。
~ 本題 ~
そういえば以前……
~ 別の話題 ~
少し脱線してしまいましたね。
~ 本題 ~
ポイントは、一度離れたところから読み手を引き戻すことができているかどうかです。
余談や蛇足で脱線していることは認識しながらも、あえてそれを文章に組み込むのですから、読み手を置き去りにしないような配慮が必要です。
もしこれが成功すれば、書きたいことをなんでも書けるようになります。
まさにマジックフレーズですね。
もちろん、あまりにも関係のない話題を組み込むことは控えたほうがいいでしょう。
あくまでも本筋の内容を引き立てるような、意味のある話題であることが望ましいです。
この手法は、エッセイに良く見られます。
体験談や類似の事例など、別の性質をもった話題を取り入れるときに使われることが多いです。
とはいえ、作家の特権というわけではなく、素人でもかんたんに使える手法です。
ブログ記事のように自由に書ける文章では、多少ふらつかせたほうが良いスパイスになることもあります。
念のため、こうした変則的な書き方も心得ておきたいですね。
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