精神世界と物質世界を区別する

私たちは普段から、大きく分けて2つの世界を行き来しています。

精神世界と物質世界です。

宗教やオカルトのように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

たとえば、「物思いにふけている」ときは、あなたが精神世界にいる状態です。

ぼけーっとひとりで考え事をしているときなど、外界からの刺激がないまま自分の内側だけで事が進んでいる状態ですね。

そこに、会社から呼び出しの電話がかかってきたとしましょう。

するとあたなは、すぐさま現実に引き戻されます。

このときの現実、つまり「実生活で暮らしている時間」は、物質世界にいる状態といえるのです。

小説を書くとき、書き手はこの2つの世界を区別しなければなりません。

重要なポイントは、時間の進み方の違いです。

悩み事が頭から離れず、なかなか眠れない夜。

ふと時計を見て「もうこんな時間か」といった経験があるでしょう。

このように、精神世界と物質世界とでは流れる時間が変わってくるのです。

小説は、100ページ以上に及ぶ心情描写をしながらも、現実では1秒にも満たない瞬間を描くことだって可能です。

このように極端な描き方がなされた作品を、悪物にしたいわけではありません。

しかし、多くの小説がバランスを取っていることは事実ですね。

時間の進み方を調整するにあたって、優先されるのはもちろん物語の進行(物質世界)でしょう。

そこに登場人物の心情を組み込むときは、否応なしに、ページ数との割合を考えなければなりません。

精神世界と物質世界を混同したままでいると、作中の時間をマネージメントできません。

まずはこれらを区別することを意識して執筆しましょう。

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