読み手の憶測を把握する

今回は、こちらの記事の内容を発展させてみます。

■ 読み手の心情を見据える

読み手はさまざまな心情を交えながら、物語を追っていきます。

とはいえ、読み手がいつも受け身であるとは限りません。

そこに「憶測」を絡めることがあるのです。

わかりやすいのは、物語の展開です。

多くの読み手は、憶測をもって次の展開を予想しているのです。

たとえば、恋愛小説で考えてみましょう。

ラストの展開をおおまかに予想するとしたら、主人公の恋がめでたく成就するか、はたまた打ち砕かれるかの2つに分かれるはずですね。

読み手も、このどちらかに向かって読み進めていくはずです。

● 恋愛が成就する方向に進む ⇒ どこかで波乱が起きるだろう

● 波乱を乗り越えたら…   ⇒ 成就するだろう

● 乗り越えられなかったら… ⇒ アンハッピーエンドになるだろう

意識しているかどうかにかかわらず、物語を追う読み手は常に何かを感じとっています。

そこで得られた心情は、ある程度具体的な憶測へと変わり、物語の展開を予想することに繋がるのです。

書き手は、読み手がどのような憶測を立てているのかを考えなければなりません。

もちろん「読み手の憶測」は確定したわけではなく、これもあくまで書き手の想像でしかないでしょう。

しかしながら、暫定的な憶測を把握するだけでも、その後の展開を操作できるようになります。

予想されたどおりに話をすすめるのか、ドンデン返しを起こすのか。

読み手の憶測を把握しておくことで、書き手はこれらを選択することができます。

逆にいえば、読み手の憶測を把握しなければ、戦略的な展開を考えることはできないのです。

読み手の憶測は、物語を構築するにあたって指標となる要素です。

どのように読まれているのかを考えることで、さまざまな方向に物語を展開できるようになりるのです。

このプロセスは、作品のおもしろさに直結することです。

おもしろい作品を書くためにも、読み手の憶測を把握することに注力しましょう。

■ 参考

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