文を独立させる
文章の内容には、強調すべき部分があります。
それは、言葉であったり、表現であったり、場合によっては文そのものであったりもします。
今回は、文そのものを強調する方法についてご紹介します。
やり方はとてもかんたんです。
思い切って、文を独立させれば良いのです。
その瞬間、僕は彼女の「あなたって、いつもそう」という言葉を思い出した。
内容に強調するべき部分があるとしたら、それは一体どこでしょう。
「あなたって、いつもそう」の部分ですね。
このセリフを内容の核とするならば、読み手の印象に残るように、強調して伝えても良いのではないでしょうか。
そのためは、強調したい部分を独立させれば良いのです。
書きかえてみましょう。
その瞬間、僕は彼女の言葉を思い出した。
「あなたって、いつもそう」
原文と同じはずの彼女の言葉でも、まったく印象が違いますね。
その重みが増し、読んだあとに感じる余韻をも演出できています。
センテンスとして独立させることによって、より印象的な文章になりました。
場合によっては、順序を入れ替えるのも良いでしょう。
「あなたって、いつもそう」
その瞬間、僕は彼女の言葉を思い出した。
文の順序を入れ替えただけで、また違った雰囲気になりました。
どちらを前に出すかの判断は、書き手によるでしょう。
「こちらを前に出しほうがベターだ」と言い切れるものではありません。
文章全体の流れをみながら、適切だと思われる順序を選ぶことが重要ですね。
今回は、比較的わかりやすいであろう「セリフ」を独立させてみました。
もちろん、この方法は重文や複文にも使うことができます。
埋まっていた内容の核を抜き出してみると、文の印象がガラッと変わります。
とてもかんたんに強調することができるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
■ 参考
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