日本語の誤用

エディターソフトは非常に優秀で、さまざまな言葉をすぐに変換してくれます。

しかしその優秀さは、ときに書き手を陥れることがあります。

もっとも注意すべきは、間違った日本語がそのまま入力できてしまうところです。

書き手は、誤用に気づかないまま、執筆をすすめる場合もあるわけですね。

ここで、間違い探しをしましょう。

次の例文に、一箇所、誤用があります。

原文

今日、友達とご飯を食べに行った。

彼は年棒1000万円を超えていて、一方の僕は求職中の身だ。

普段はマグロとアボカドのサラダなんて食べないけれど、全部彼のおごりだったから思いきって注文してみた。

彼に恩返しをするべく、まずは面接のシミュレーションから始めよう。

誤用に気づいたでしょうか。

正解を提示しながら、修正しましょう。

改善文

今日、友達とご飯を食べに行った。

彼は年俸1000万円を超えていて、一方の僕は求職中の身だ。

普段はマグロとアボカドのサラダなんて食べないけれどが、全部彼のおごりだったから思いきって注文してみた。

彼に恩返しをするべく、まずは面接のシミュレーションから始めよう。

そう、「年棒(ねんぼう)」は誤りで、正しくは「年俸(ねんぽう)」なのです。

わかっている人からすれば、失笑してしまうミスでしょう。

しかし、このような勘違いによる誤用は多々あります。

× 親不幸 ⇒ ◯ 親不孝

× 社交辞礼 ⇒ ◯ 社交辞令

× 愛想を振りまく ⇒ ◯愛嬌を振りまく

これが、単なる変換ミスであれば救いはあります。

書き終わったあとの見直しが足りないだけなので、そこを改善すれば良いでしょう。

しかし、書き手が間違えたまま覚えているとなると話は別です。

なぜなら、勘違いが矯正されるまでにたくさんの時間がかかってしまうからです。

誰かに指摘してもらえばありがたいですが、そうでなければ、自分自身で気づくしかありません。

その機会が得られるまでは、常にミスしたままの状態で執筆を続けなければなりません。

ミスを防ぐコツは、硬い言葉に注意することです。

こうした誤用は、慣用句であったり、文語調の表現であったりすることが多いです。

無理に硬い言葉を使おうとすると、ほかの表現と混同してしまい、間違ったまま書いてしまう確立が高くなります。

使い慣れない表現はもちろん、使い慣れた表現でさえもしっかり調べ直すことが重要です。

それが習慣として定着すれば、日本語の誤用は少なくなるでしょう。

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