【作品の評価】書きあぐねてしまう2つのパターン【不安と不満】
作品の出来栄えに納得がいかず、筆が止まってしまうことがあります。
「出来栄え」を気にするということは、少なからず”作品の評価”を見据えているわけですね。
これ自体は致し方のないことですが、作品を仕上げるためにはどこかで区切りをつけなければなりません。
書き手はこのことについて、真摯に向き合う必要があります。
評価を気にして書きあぐねてしまう状況には、2つのパターンがあります。
今後書き進めるためにも、まずは原因を探ることから始めてみましょう。
読み手の評価に「不安」を感じた場合
書き手が抱える不安のひとつは、読み手の評価に対するものです。
「この作品は本当におもしろいのだろうか……」
作品が自分の手から離れていないうちは、良いも悪いも含めたリアクションを知ることができません。
書き手は自分の作品の出来栄えに、不安を抱えるでしょう。
しかしその評価は世に出るまで未知数です。
本質的には手の施しようがないものですから、どれだけ改善を試みてもその「不安」は消えません。
「完ぺき主義」を貫こうとすると、いつまで経っても作品が仕上がりません。
ある程度のクオリティに達したのであれば、割り切る勇気は必要です。
書き手自身が「不満」を感じた場合
前項の「不安」とは違い、書き手がリアルタイムで感じた「不満」は解決すべきです。
「もっと詳しく描写したほうがいいのではないか」
「この部分は思いきってカットしたほうがいいのではないか」
「構造を見直し、大幅に書き直したほうがいいのではないか」
これらは読み手のことを考えていると同時に、自分のことを疑っているといいかえることもできます。
書き手自身が満足できていないのであれば、その作品を世に出すべきではありません。
世間からの評価は未知数であっても、少なくとも書き手は作品に自信をもつべきです。
「これ以上のものは書けない」と感じるところまで、試行錯誤をくり返しましょう。
筆が止まる原因を見極める
文章を書くときは、自分を律することが重要です。
書き手が冷静でいられなくなると、文章も不安定になってしまいます。
常に自分を律することで、さまざまな状況に耐えられるよう備えておく必要があります。
まさに「書きあぐねたとき」は、自分を律するように心がけなければなりません。
筆が止まる状況には原因があるはずです。
自分の手から離れたときに感じる不安は、いくら手を加えても払拭することができません。
それに対して書き手自身が作品に不満を感じた場合、突き詰める余地があるといえます。
■ 参考
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