疑問符「?」の使いどころ
疑問符「?」は、使用頻度の多い記号のひとつです。
しかし使い慣れているからといって、油断してはいけません。
適切な使いどころを見極めなければ、文章の品質を低下させてしまいます。
原文
バレンタインデーは誰が得をするのだろうか?
チョコをもらえる男子?気持ちを伝えられる女子?それともお菓子業界?
チョコをもらえる男子?気持ちを伝えられる女子?それともお菓子業界?
ここでは4つの疑問符が使われています。
最初の文で読み手に参画意識をもたせ、後に続く文で問いかけています。
しかし、あまりにも思いがむき出しにされていて、必死で稚拙な印象を受けます。
不要な疑問符を減らしてみましょう。
改善文
バレンタインデーは誰が得をするのだろうか。
チョコをもらえる男子、気持ちを伝えられる女子、それともお菓子業界?
チョコをもらえる男子、気持ちを伝えられる女子、それともお菓子業界?
疑問符を削除しただけで、文章がまとまった印象になりました。
それだけでなく、疑問符を用いた目的や効果もそのまま維持できています。
実のところ、最初の文に疑問符を用いる必要はありません。
「~だろうか」と締めているので、疑問文として成立しています。
また、「男子」「女子」「業界」はすべて同列に並べられています。
その場合は読点でつなげればいいので、疑問符は最後だけで十分です。
疑問符のような記号をむやみに使用すると、文章の質がさがってしまいます。
品を求められる実用文では、そのような事態は絶対に避けなければいけません。
本当に必要な疑問符かどうかを考え、使いどころを見極めましょう。
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