大風呂敷を広げる
このように表現されたタイトルを目にしたことがあるはずです。
「一日たった5分で、ぽっこりお腹を解消」
「記憶力を格段にアップさせる方法」
「ほとんどの人が知らない、歌が上手くなる裏技」
本のタイトルや雑誌の見出し、ウェブライターが書いた記事でも見られますね。
真偽のほどはともかく、大風呂敷を広げることでインパクトを持たせています。
これは、読み手の期待感をあおるために行っているのです。
たとえば冒頭の例が、このように表現されていたとします。
「一日5分、もしくは3分で、ぽっこりお腹を解消できる可能性がある」
「記憶力を格段にアップできるかもしれない、有効だと思われる方法」
「もしかしたらあなたも知っている、歌が上手くなるかもしれない裏技」
見方を変えれば、誠実なタイトルではあります。
しかし、これだけとんちんかんな表現であれば、読み取るまでに頭を使ってしまいます。
つまり最初の段階で「おもしろそうだ」と読み手に思わせなければならないのです。
そこで、大風呂敷を広げる必要がでてくるのです。
インパクトが強ければ強いほど、読み手はその内容を知りたくなります。
いざ読み始めたら、大成功です。
広げた風呂敷を回収しながら、最後まで読ませれば、書き手の思惑通りに物事が進んだということです。
まったく見当違いのものを書くのは言語道断ですが、バカ正直にありのままを書くのもナンセンスです。
適度な誇張表現を使って、うまく読み手を誘導しながら、良質な文章を読ませましょう。
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