大風呂敷を広げる

2017年5月8日

 

このように表現されたタイトルを目にしたことがあるはずです。

 

「一日たった5分で、ぽっこりお腹を解消」

「記憶力を格段にアップさせる方法」

「ほとんどの人が知らない、歌が上手くなる裏技」

 

本のタイトルや雑誌の見出し、ウェブライターが書いた記事でも見られますね。

 

真偽のほどはともかく、大風呂敷を広げることでインパクトを持たせています。

これは、読み手の期待感をあおるために行っているのです。

 

 

 

たとえば冒頭の例が、このように表現されていたとします。

 

「一日5分、もしくは3分で、ぽっこりお腹を解消できる可能性がある」

「記憶力を格段にアップできるかもしれない、有効だと思われる方法」

「もしかしたらあなたも知っている、歌が上手くなるかもしれない裏技」

 

 

見方を変えれば、誠実なタイトルではあります。

しかし、これだけとんちんかんな表現であれば、読み取るまでに頭を使ってしまいます。

 

つまり最初の段階で「おもしろそうだ」と読み手に思わせなければならないのです。

 

そこで、大風呂敷を広げる必要がでてくるのです。

インパクトが強ければ強いほど、読み手はその内容を知りたくなります。

 

いざ読み始めたら、大成功です。

広げた風呂敷を回収しながら、最後まで読ませれば、書き手の思惑通りに物事が進んだということです。

 

まったく見当違いのものを書くのは言語道断ですが、バカ正直にありのままを書くのもナンセンスです。

適度な誇張表現を使って、うまく読み手を誘導しながら、良質な文章を読ませましょう。

 

 

 

Posted by 赤鬼