並立助詞の使い方

2017年6月9日

 

対等な言葉を並べるときには、「と」「に」「や」「か」を使ってつなぎます。

これらは並立助詞(並列助詞)と呼ばれ、言葉と言葉をつなぐための役割をもっています。

この助詞を使うときには、守らなければならないルールがあるのです。

 

 

原文
 文房具屋さんで、鉛筆、消しゴムノート、下敷きを買いました。

 

「鉛筆」「消しゴム」「ノート」「下敷き」は、対等な語句です。

それらをつなぐために、並立助詞「と」が使われています。

しかし通例から考えると、この文はルール違反なのです。

 

 

 

 

 

改善文
 文房具屋さんで、鉛筆消しゴム、ノート、下敷きを買いました。

 

並立助詞は、最初の語句のあとにつけなければなりません。

この文の場合は、最初に出てきた語句が「鉛筆」なので、「鉛筆消しゴム」のように書きます。

 

 

これは、日本語の文章におけるルールなのです。

 

 

試しに、他の並立助詞でも試してみましょう。

 

●「や」の場合

文房具屋さんで、鉛筆消しゴム、ノート、下敷きを買いました。

 

●「に」の場合

文房具屋さんで、鉛筆消しゴム、ノート、下敷きを買いました。

 

いずれの場合も、原則は同じです。

並立助詞は、最初の語句のあとにつけましょう。

 

対等な語句を並べるときは、誰しもが並立助詞を使います。

無意識に使われている言葉だからこそ、書き手としては気をつけなければいけません。

 

Posted by 赤鬼