並立助詞の使い方
対等な言葉を並べるときには、「と」「に」「や」「か」を使ってつなぎます。
これらは並立助詞(並列助詞)と呼ばれ、言葉と言葉をつなぐための役割をもっています。
この助詞を使うときには、守らなければならないルールがあるのです。
原文
文房具屋さんで、鉛筆、消しゴムとノート、下敷きを買いました。
「鉛筆」「消しゴム」「ノート」「下敷き」は、対等な語句です。
それらをつなぐために、並立助詞「と」が使われています。
しかし通例から考えると、この文はルール違反なのです。
改善文
文房具屋さんで、鉛筆と消しゴム、ノート、下敷きを買いました。
並立助詞は、最初の語句のあとにつけなければなりません。
この文の場合は、最初に出てきた語句が「鉛筆」なので、「鉛筆と消しゴム」のように書きます。
これは、日本語の文章におけるルールなのです。
試しに、他の並立助詞でも試してみましょう。
●「や」の場合
文房具屋さんで、鉛筆や消しゴム、ノート、下敷きを買いました。
●「に」の場合
文房具屋さんで、鉛筆に消しゴム、ノート、下敷きを買いました。
いずれの場合も、原則は同じです。
並立助詞は、最初の語句のあとにつけましょう。
対等な語句を並べるときは、誰しもが並立助詞を使います。
無意識に使われている言葉だからこそ、書き手としては気をつけなければいけません。
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