カタカナとひらがなの使い分け

2017年5月22日

 

カタカナとひらがなの使い分けは、とても曖昧です。

明確な正誤の判断ができず、どちらとも言い切れない場合が多々あります。

しかし、原則的なルールは存在します。

使い分けの一般的な解釈を見ていきましょう。

 

 

 

例文

× 犬がわんと吠えた。

○ 犬がワンと吠えた。

 

「ワン」や「ニャー」、「ブーブー」といった動物の鳴き声は、擬声語と呼ばれます。

擬声語は、カタカナで表記するのが通例です。

カタカナで表記すれば他の文字との差別化できるので、読みやすくなります。

 

 

例文

× 電車がごとごとと進む。

○ 電車がゴトゴトと進む。

 

「ゴトゴト」のように音がなる様子を文字で表現したものを、擬音語といいます。

擬声語と同様、擬音語もカタカナで表記しましょう。

この場合は「ごとごと-と-進む」を見ると、あいだに「と」が連続して使われています。

擬音語をカタカナにすることで、視覚的にも理解しやすくなります。

 

 

例文

× 街をブラブラする。

○ 街をぶらぶらする。

 

さて、最後は「ブラブラ」ですが、これは擬態語と呼ばれる表現です。

例文を見ると、カタカナではなくひらがなの「ぶらぶら」が好ましいようですね。

 

擬声語や擬音語とは違って、擬態語はカタカナで表記しないのが通例です。

「そよそよ」や「ほんわか」も擬態語ですが、「ソヨソヨ」や「ホンワカ」と表記されたものは馴染みがないですね。

ただし「キラキラ」や「ツルツル」など、光沢感があるものはカタカナのほうがその様子を伝えやすくなります。

 

ここで、もう一度まとめてみましょう。

 

● 擬声語、擬音語はカタカナ

● 擬態語はひらがな ※ただし、表現によってはカタカナ

 

ここまでの例でわかるとおり、これらはあくまで原則です。

カタカナとひらがなの使い分けには明確な基準がなく、今回の内容をすべて無視しても文章は成立します。

重要なのは、どちらの表記が様子を的確に伝えられるかを見極めることです。

その判断材料として、今回の内容を役立ててください。

 

 

Posted by 赤鬼