書き出しを受ける接続詞

2017年6月13日

 

接続詞は、その文章がどこへ向かうのかを読み手に示す役割をもっています。

特に序盤の文章となれば、方向を明確に定めなければいけません。

その表現によって、どのような心持ちでその文章を読むかが決まるからです。

基本となる表現をおさらいしておきましょう。

 

 

 

主な書き出しの接続詞

最初に  /  まずは  /  はじめに  /  手始めに

 

これらの表現を使うことで、読み手をグッと引きこむことができます。

淡々と言葉を並べてしまえば、文章にリズムが生まれず、読み手をのせることもできません。

いわば、「つかみ」の部分なのです。

 

これらの接続詞を使うときには、注意すべきポイントがあります。

序盤で提示した接続詞をほうっておいてはいけません。

かならず、それを受ける接続詞も必要になるのです。

 

 

接続詞のマッチング

初めに提示した接続詞 → 最初に / まずは / はじめに / 手始めに

それを受ける接続詞  → そして / さらに / おわりに / 次に

 

接続詞を書きっぱなしの状態にしておくと、読み手は迷子になってしまいます。

必ず次に繋がる接続詞を書くようにしましょう。

上記はあくまで一例で、かならずこのマッチングにすべきというわけではありません。

読み手を誘導することができるように、うまく文章を運びましょう。

 

 

例として持ち出したのは基本となる表現ばかりですが、あなどってはいけません。

特に、無意識のうちに使ってしまう表現には注意が必要です。

 

たとえば、「まず最初に」「まず初めに」といった書き出し。

これらは重言です。

話し言葉だけで許される表現なので、書き言葉では使わないようにしましょう。

 

Posted by 赤鬼