書き出しを受ける接続詞
接続詞は、その文章がどこへ向かうのかを読み手に示す役割をもっています。
特に序盤の文章となれば、方向を明確に定めなければいけません。
その表現によって、どのような心持ちでその文章を読むかが決まるからです。
基本となる表現をおさらいしておきましょう。
主な書き出しの接続詞
最初に / まずは / はじめに / 手始めに
これらの表現を使うことで、読み手をグッと引きこむことができます。
淡々と言葉を並べてしまえば、文章にリズムが生まれず、読み手をのせることもできません。
いわば、「つかみ」の部分なのです。
これらの接続詞を使うときには、注意すべきポイントがあります。
序盤で提示した接続詞をほうっておいてはいけません。
かならず、それを受ける接続詞も必要になるのです。
接続詞のマッチング
初めに提示した接続詞 → 最初に / まずは / はじめに / 手始めに
それを受ける接続詞 → そして / さらに / おわりに / 次に
接続詞を書きっぱなしの状態にしておくと、読み手は迷子になってしまいます。
必ず次に繋がる接続詞を書くようにしましょう。
上記はあくまで一例で、かならずこのマッチングにすべきというわけではありません。
読み手を誘導することができるように、うまく文章を運びましょう。
例として持ち出したのは基本となる表現ばかりですが、あなどってはいけません。
特に、無意識のうちに使ってしまう表現には注意が必要です。
たとえば、「まず最初に」や「まず初めに」といった書き出し。
これらは重言です。
話し言葉だけで許される表現なので、書き言葉では使わないようにしましょう。
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