執筆用にどっちを選ぶ? デスクトップかノートパソコン

2019年4月16日

 

デスクトップパソコンにすべきか、ノートパソコンすべきか。

執筆用パソコンを購入するにあたって、これに迷っている人も多いでしょう。

 

前提として理解すべきなのは、どちらを選ぶかは書き手次第です。

今回はその判断のヒントとなるように、執筆環境の違いをはじめ、モノとしての特徴や優位性をもって、考察します。

 

 

 

書き手のスタイルによる

一昔前は、「デスクトップパソコンのほうが高性能」という強い風潮がありました。

全体としてはまだその傾向にありますが、昨今では両者における性能差はほとんどないといって差し支えないでしょう。

まして執筆用パソコンとして考えれば、その作業の多くはパソコンに負荷がかかるものではありません。

 

デスクトップパソコンかノートパソコンかを選ぶ基準は、書き手にあるのです。

書き手のスタイル、つまりどのような環境で書きたいかによって、適切に選択する必要があります。

 

 

整った環境で書きたい人

書斎をもっている人、もしくはこれから執筆用のスペースを設ける人は、デスクトップパソコンを選択したほうが賢明です。

なぜなら、デスクトップパソコンは拡張性が高いからです。

 

たとえば、キーボードが壊れた場合です。

デスクトップパソコンであればすぐに新しいものに交換できますが、ノートパソコンは修理に出さなければなりません。

もちろん、ハードディスクなど、他の部品が壊れた場合も同様です。

破損状況や修理金額によっては、まるごと買い替える必要も出てくるでしょう。

 

このような事態にあれば、一時的とはいえ、商売道具を失うことと同義です。

モノとしての長期的なコストパフォーマンスやリスクマネージメントを考えれば、デスクトップパソコンのほうに優位性があるのです。

 

もちろん、環境を整えることで、書き手のモチベーションもそれに追従してくるでしょう。

デスクに座ってパソコンを起動させるのと同時に、心理的なスイッチも入り、集中して執筆できるのです。

そのような執筆環境が整えながら、ノートパソコンを選ぶ理由はありません。

拡張性の高さも踏まえて、デスクトップパソコンに軍配があがります。

 

 

 

 

さまざまな場所で書きたい人

自宅だとどうにも身が入らないため、カフェやファミレスに出向いて執筆する書き手も多いです。

取材などのフィールドワークをメインに活動していれば、なおさらです。

文章の鮮度を保つため、出先でほとんどの執筆を済ませることもめずらしくありません。

このように、外出先で書くことが多い場合は、必然的にノートパソコンを選択することになります。

 

ご存知のとおり、ノートパソコンのメリットは「持ち運びができること」です。

パソコンを持ち運ぶ状況は、なにも外出先だけではありません。

室内で移動することも可能です。

 

ノートパソコンであれば、自室からリビングへの移動はもちろん、寝室の枕元まで持っていくこともできます。

場所を変えての執筆は、行き詰まったときの気分転換に最適です。

 

この可搬性は、デスクトップパソコンでは実現できないものです。

場所にとらわれたくない書き手にとっては、執筆用としてノートパソコンの一択といって良いでしょう。

 

 

 

良いとこ取りも、アリ

どちらかの一択、という話ではありません。

冒頭に示したとおり、どちらを選ぶかは書き手次第です。

 

たとえば、契約した書斎にデスクトップパソコンをおきながら、外出時に使うノートパソコンを購入しても良いのです。

書斎をもっていながら、主にノートパソコンで執筆するのも決して間違いではありません。

これらは書き手個人のスタイルなので、誰ひとりとして否定できることではないのです。

 

パソコンは道具であり、目的ではありません。

書き手として、どのような環境で執筆することが多いのか。

どのような道具を使えば、良い文章を書くことができるのか。

自分のスタイルを把握して、適切な選択をしましょう。