【執筆用PC】デスクトップかラップトップか【最適化する】
PCを購入するとなれば、たくさんのことを複合的に考えなければなりません。
そのうちのひとつが、デスクトップにするべきか、ラップトップにするべきか。
とくに最初のPCを購入では頭を悩ませるポイントでしょう。
今回はこの問題について、私自身の経験をふまえてご紹介します。
独断と偏見がもとになっていますが、「ベストなPC環境」を目指すべく、ぜひ一緒に考えていきましょう。
自分自身に最適化する
執筆作業をメインとするのであれば、PCはデスクトップがおすすめです。
拡張性や性能を考えればデスクトップの圧勝なのはもちろんですが、理由は別にあります。
ラップトップでは自分に対して「最適化」に手間がかかるのです。
「最適化」の概念をベースに環境を構築するとなれば、必然的にデスクトップPCを選ぶことになるでしょう。
わかりやすいところでは、キーボードの選択肢です。
ラップトップの場合、基本的には備え付けられたキーボードでしか作業できません。
つまりキーの配列やピッチ、ストロークや打鍵音が、製品の仕様に依存することになります。
好みのキーボードを接続して使用する手もありますが、そうなるとメリットであるはずの携帯性や可搬性が犠牲になってしまいます。
ほかにも、ディスプレイの高さが変えられない問題もあります。
自分の目線に合わせて高さを変えようとすれば、ラップトップ用のスタンドを使ったり、外部モニターに接続したりと、デスクトップ的な運用をするしかありません。
ディスプレイの角度こそ調整できますが、安価な液晶パネルが採用されていれば、視野角が極端に狭くなります。
最適化のために手間を加えるのであるならば、最初からデスクトップを買ったほうがいいというのが私の考えです。
「移動」をどう考えるか
ラップトップの長所といえば、可搬性や携帯性です。
つまり作業環境をそのままに「移動」できるわけです。
これは当然デスクトップにはない特徴ですから、二択で考える場合には無視できないトピックといえるでしょう。
とくに物書きの仕事は、いつでもどこでも作業できます。
出先での執筆はもちろん、室内で場所を移動しても同じように作業できると考えれば、ラップトップに優位性があるといえます。
私の場合、デスクを離れて執筆する局面では「タブレット+Bluetoothキーボード」の体制で作業しています。
快適な操作性をあきらめなければならないのなら、できるだけ薄く、そして軽いほうが良い。
したがって、タブレットを所有していることもまた、デスクトップをおすすめする大きな理由のひとつとなっています。
もちろん「最適化」の意味合いは、ユーザーの環境によって変わるものです。
前項では「手間」のニュアンスで書きましたが、ラップトップPCに各機器を外付けすれば、デスクトップのように運用することができます。
裏を返せば、場所移動にも耐えうる作業環境が構築できることになり、これはラップトップでしか実現できない運用方法といえます。
タブレットを使わず、なおかつ出先で書く機会が多いのであれば、ラップトップが正解となるでしょう。
「最初の一台」にラップトップはアリ
私自身、駆け出しのころはラップトップを使っていました。
部屋のレイアウトの都合から、PCデスクやオフィスチェアの設置が難しかったのです。
自宅ではダイニングテーブルやローテーブルをデスクがわりに使用して、もちろん出先でも執筆していました。
今でこそメインPCと複数台のサブPC、タブレットやスマートフォンがあるものの、以前はラップトップ一台ですべての作業をこなしていたわけです。
この経験があるからこそ、執筆環境の良し悪しがわかるようになりました。
キーボードの使用感やディスプレイとの位置関係、デスクの広さやチェアの座り心地などの「こだわり」は、時間をかけながら徐々に芽生えてくるものです。
まっさらな状態でこれを判断するのはほぼ不可能ですから、比較対象をもつ意味合いとしても最初の一台にラップトップPCを購入することは悪くない選択肢といえます。
もちろんこれは単なる消極的な選択ではありません。
ラップトップのメリットを活かしながら作業できるでしょうし、いずれ使わなくなったとしてもサブPCとして活躍してくれるでしょう。
余談にはなりますが、近頃のデスクトップPCの相場はかなり割高で、とくに自作PCの市場は壊滅的な状況にあります。
具体的には、新型コロナウイルス感染症の流行によって半導体の供給が追いつかず、”CPU”をはじめとするパーツが品薄の状態です。
仮想通貨のマイニング需要が高まったことによる”グラフィックボード”の価格高騰も続いていて、気軽に購入できる値段ではありません。
PCを自作するとなれば、あまりにも”時期が悪い”わけです。
デスクトップ派の赤鬼でも、さすがに新たなPCを組み立てる気にはなれません。
時期や事情を考えれば、このタイミングでラップトップを選ぶのも悪くないと思えてきました。
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