書かなくてもわかることは書かない

車を運転しながら音楽を聴くことはできますが、小説を読むことはできません。

「文章を読む」という行為は、ながら作業ができないのです。

さらに、文章である以上、与えられる情報は文字に依存しています。

音楽や映画のように、音や映像に頼ることはできません。

文章の内容を理解するためには、集中力を保ちながら頭を働かせる必要があります。

つまりどのような文章でも、読み手に負担をかけているのです。

この前提を理解した上で、読み手のために何ができるのでしょう。

読み手への負担を減らすには、「書かなくてもわかることは書かない」のがもっとも手っ取り早い方法です。

例文

A. 私は、なぜかよく犬に「ワン」と吠えられる。
B. 私は、なぜかよく犬に吠えられる。

青字の部分は書く、必要がありません。

仮に「ニャン」と鳴かれるなら話は別ですが、犬が「ワン」と吠えることは誰しもが創造できます。

例文のように不要な情報はもちろん、無駄なたとえ話や着飾った言い回しなども含めて、余計なことは書かないほうが良いのです。

裏を返せば、文章で表現するすべての言葉は、書かなければわからないこと、読み手にとって必要なことであるのが理想です。

しかし、読み手の趣味嗜好や求めていることをすべて把握することはできません。

だからこそ「書かなくてもわかることは書かない」を意識しながら、執筆にあたらなければなりません。

これは、どのような種類の文章にも通じることです。

常に頭に入れながら、読み手の理解をさえぎるものは排除していきましょう。

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