主語と述語の距離
主語と述語の距離は、近ければ近いほどわかりやすくなります。
例文を見ながら考えてみましょう。
例文1
店員は男性客が女性客が気軽に利用できるお店のほうが入りやすいと言っていたのを聞いた。
この例文で主語となりえるのは、以下の三者です。
・店員
・男性客
・女性客
述語となりえるのは、こちらです。
・気軽に利用できるお店のほうが入りやすい
・言っていた
・聞いた
例文が伝えようとする意図を読み取り、それぞれに対応させて色分けしてみましょう。
例文1
店員は男性客が女性客が気軽に利用できるお店のほうが入りやすいと言っていたのを聞いた。
赤と青で色分けされた語句に注目してください。
対応している主語と述語の距離が離れていることがわかりますね。
関係している語句の距離が近くなるように組み替えてみましょう。
改善文
女性客でも気軽に利用できるお店のほうが入りやすいと男性客が言っていたのを店員は聞いた。
最初の例文と比べると明らかにわかりやすくなっています。
※最初の例文
→「店員は男性客が女性客が気軽に利用できるお店のほうが入りやすいと言っていたのを聞いた。」
改善文ではまったく読点を打っていませんが、それでも意味が伝わるクオリティまで改善できています。
登場人物が込み入った文を書くときには、主語と述語の距離を近くすることを意識しましょう。
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