近い距離で同じ語句を使わない

語句の重複は、執筆におけるミスのひとつです。

段落が変わったり、ページをまたいだりするのであれば問題ありませんが、近い距離でこれが起きるのは避けましょう。

意味が重なってしまうのはもちろんのこと、伝わりづらい文章になってしまうからです。

原文

この会社は、役員ばかりが有利になるような体制をとっている。

役員だけでなく、他の従業員にとっても働きやすいような体制をとる会社を目指すべきだ。

この文章では、以下の語句が近い距離で繰り返されています。

① 会社

② 役員

③ 体制(をとる)

④ ような

不必要に同じ語句を繰り返されると、文章の抑揚がなくなります。

読みどころがなくなるので、退屈な印象を与えてしまうのです。

書き直してみましょう。

改善文

この会社は、役員ばかりが有利になるような体制をとっている。

他の従業員にとっても働きやすい環境づくりに着手すべきだ。

最初に出てきた語句を活かしながら、後に続く文章を書き直してみました。

伝えるべき語句が際立つので、意味がぼやけずに伝わることがわかるはずです。

このような事態が起きてしまう原因は、主に2つあります。

ひとつは、伝えどころを絞りきれていないこと。

もうひとつは、書き手自身が一度使った語句を忘れてしまっていること。

ここさえ注意すれば多少は避けられるものの、誰にでも起こりうることに変わりはありません。

特に、一度書いた文をしばらく寝かせて、再び書き始めたときには注意が必要です。

いつの間にか論点が変わっていたり、前に使った語句を見落としたりしないようにしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする