改行で文を強調する

文章における「強調」と聞いたとき、どのようなことをイメージするでしょうか。

特定の語句やフレーズにスポットライトをあてるような書き方を想像するかもしれません。

今回は、少し変わった方法をご紹介します。

強調するのは、文そのものです。

原文

失恋からの傷心旅行とでもいうべきか。

自分を見つめなおすため、一人旅に出た。

飛騨の綺麗な景色を眺めていると、見知らぬ女性に話しかけられた。

「おひとりですか?」

とても綺麗な人だった。

新たな出会いが、僕の旅を彩った瞬間だった。

このなかにある、いずれかの文を強調しましょう。

さまざまな選択肢はあるものの、文章の体裁を考えるとひとつの文に絞られるはずです。

もはや記事のタイトルでお気づきかもしれませんね。

文を強調するには、改行すれば良いのです。

それでは実際に、改行によって文を強調してみます。

改善文

失恋からの傷心旅行とでもいうべきか。

自分を見つめなおすため、一人旅に出た。

飛騨の綺麗な景色を眺めていると、見知らぬ女性に話しかけられた。

「おひとりですか?」

とても綺麗な人だった。

新たな出会いが、僕の旅を彩った瞬間だった。

強調した文言は、「おひとりですか?」です。

この前後に、一行ずつ改行を入れてみました。

そもそも文章内にある会話文は、他の文よりも目立つ性質をもっています。

その恩恵を受けていることは否定できません。

しかし、原文と比べてみましょう。

改行を入れた文が強調されていることは明らかです。

それだけでなく、独特な雰囲気が出ていますね。

たとえ同じ内容でも、ただ淡々と書かれた原文と、ムードを演出した改善文。

改善文のほうが、読み手を引き込む力をもった文章です。

これも改行の強調効果を使うメリットのひとつです。

特に効果が期待できるのは、横書きの文章です。

縦書きに比べ、横書きの文章は目線を区切りづらい性質をもっています。

ここぞというときに改行が入れば、読み手にとって良いアクセントになります。

もちろん、使いすぎには注意が必要ですね。

段落ごとで区切る通常の改行は、読み手の目線とともに、気持ちを切り替る意味合いが強いです。

今回の方法は、書き手が意図して読ませるための改行です。

このような強調効果をもった改行も、使いこなせるようになりましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする