場面が着地したらすぐに出発する

場面を描くとき、書き手は着地点を決める必要があります。

■ それぞれの場面に「着地点」を設定する

今回は、場面が着地したあとについて考えます。

まずは、例をみてみましょう。

● 主人公がヒロインと出会う場面

 着地点 ⇒ 「お互いを認知する」

この場面での着地点は、お互いを認知することですね。

つまり、それぞれの登場人物が知り合ってしまえば、この場面が担う役割は終わります。

ここで重要なのは、ひとつの場面が着地したら、すぐに次の場面へと出発することです。

これを決断できるかどうかで、場面の出来は大きく変わってきます。

ひとつの場面に長く留まっていると、本来の目的でない内容が多く含まれます。

読み手からすれば、余分な情報まで提示されることになります。

そうなると、「退屈」だとか、「つまらない」とか、そういった印象をもちやすくなるのです。

これがいわゆる、場面が間延びした状態ですね。

主な原因は、書き手がひとつの場面に執着しすぎるところにあります。

書き手自身が場面の余韻に浸っていたり、読み手に理解してもらえるよう情報を提示しすぎたりと、次の一歩がなかなか踏み出せないのです。

そのなかで即座に場面を切りかえてしまうのは、とても大きな勇気が要ることでしょう。

しかし、だらだらと書きすぎるくらいなら、バッサリと次の場面に移行したほうが良いのです。

すぐに次の場面へと進もうとする意識は、「ムダな文章を減らす効果」を期待できます。

「文章を読む」という行為は、ただでさえエネルギーを消費するため、これは大きなメリットですね。

読み手が知りたいのは、物語の世界での出来事や、そこから浮き上がる登場人物の心境です。

人によって多少の差はあるでしょうけれど、少なくとも、書き手の言い訳や自己満足を投影した内容ではないはずです。

ひとまず場面が着地したとしても、物語は続いていきます。

その世界観を守るためにも、勇気をもって次の場面へと出発しましょう。

■ 参考

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする