創作

原則として、書き手は登場人物の性格を一貫させなければなりません。   序盤では温厚な性格だったのに、終盤にさしかかると怒りっぽくなる登場人物がいたとしましょう。 性格を変化させる要素がどこかにあれば納得できますが、何の前触れもなく ...

創作

一人称小説では、主人公の知らないことは書けません。 執筆において直面する問題の多くは、他人の内面の描写でしょう。 主人公はこれを断定することはできないため、登場人物の気持ちを描くときには注意が必要です。   たとえば、「失恋した女 ...

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「内面の描写」は、小説の醍醐味そのものといっても過言ではありません。 読み手は、主人公の心情に自分を重ねたり、新たな価値観を得たりと、物語に魅力を与えるための要素でもあります。   人間の心理を深くまで掘り下げて、それを文章で表現 ...

創作

  文章を書きおわったときには、「推敲」や「校正」といった作業を行いますね。 書き手のみなさんは、余計な内容を削ったり、表現を書きかえたりと、読みやすくなるように何度も練り直していることでしょう。   実用文だけでなく、 ...

創作

今回は、場面の意義について考えます。   作中に描く場面に無駄があってはなりません。 そのすべてが、物語にとって欠かせないものでなければならないのです。   書き手がこれを自覚するためにも、場面にどのような意義があるかを ...

創作

  「場面の組み立て」は、全体の構成に大きく関わる部分です。 これについて、書き手は慎重に考えなければなりません。   安易な思いつきで、奇をてらった構成にチャレンジするべきではありません。 かえって書きづらくなる場合が ...

創作

  今回は一元視点型についてご紹介します。 同じ三人称でも、完全客観型や多元視点型とはまた違った書き方をします。   突然ですが、「主人公A」がいたとしましょう。 一人称小説であれば、主人公Aは「私」「僕」「俺」として描 ...

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今回は、多元視点型についてご紹介します。 論者によって解釈は異なるものの、一般的にいわれている「神視点」とはこの多元視点型を指す場合が多いです。   「神の視点」ですから、どんなことでも書くことができるのです。   たと ...

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今回は、場面を上手に描くコツをご紹介します。 「コツ」と銘打っていますが、心構えや姿勢、考え方というほうが正しいのかもしれません。   さっそくですが、 「ひとつの場面を小さな物語として成立させること」   これが場面を ...

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今回は、三人称の完全客観型についてご紹介します。 完全客観型とは、語り手の視点を固定し、中立な立場で物語を進める書き方です。   この書き方の特徴は、徹底した客観性にあります。 よくいわれているイメージは、「定点カメラ」です。 語 ...