【創作】「量」と「濃度」から考える物語の構成
構成が失敗するパターンには、いくつか種類があります。 そのひとつが「文章の量」と「内容の濃度」の不一致です。 両者が不揃いのまま書き進めると、作品として成立させることが難しくなります。 物語の構成に失敗しないためにも、書き手は ...
【背負うべき罪】暗い物語を書くとき【決めるべき覚悟】
小説には、どういうわけか「暗い物語」が多い。 とくに純文学作品に見られる傾向といえます。 エンタメ作品であってもそれが悲劇の類であれば、読後感が不穏なものになることも珍しくはありません。 今回は「暗い物語」を書く場合について、 ...
「実際に起きた悪い出来事」を扱うとき【書き手の偏り】【強烈なリアクション】
小説では、実際に起きた事件や事故、あるいは社会問題を扱う場合があります。 ひとつの要素として取り入れる場合もあれば、物語の骨格として作品全体を支える場合もあります。 あるいは、風刺小説のように隠れたテーマとして扱う場合もあるで ...
【小説の分類】作品への向き合い方、舵を取る方向【書き手の志】
小説はさまざまな観点から分類することができます。 ジャンルの違いはもちろん、作品全体に染み込ませる要素が「娯楽」か「芸術」でも変わってきますね。 今回は「書き手の志(こころざし)」に重きをおいて、小説を分類してみます。 かんた ...
「テンポ」と「奥深さ」の関係を考える【表現の二重性】
物語に流れる時間と、そこに描かれる内容の濃さについて考えましょう。 かんたんな言葉に変換すれば、「テンポ」と「密度」ですね。 書き手はこの両者を共存させ、バランスをとりながら、作品全体を仕上げていくことになります。 今回はこれ ...
サスペンス効果を取り入れる【ジャンル問わず】【引きつけるための仕掛け】
物語を読ませるには、サスペンスが必要です。 ここでいう「サスペンス」とは、大枠のジャンルを意味しているわけではありません。 ミステリーやハードボイルド、スリラー作品などに限らず、どのジャンルにも取り込める要素としてのサスペンス ...
小説におけるテクノロジーの扱い【コミュニケーション】【人とのつながり】
社会においてテクノロジーが発展すると、小説として描く内容に大きな影響を与えます。 とくに「コミュニケーション」に関わる部分において、書き手はこれを無視できません。 今回はテクノロジーとコミュニケーションの関係や、その扱いについ ...
実験小説を考える【手法と物語】
今回は「実験小説」について考えてみましょう。 実験小説には、大きく分けて2通りのアプローチがあります。 ● 前衛的な手法を使い、文学の可能性を見出そうとする小説 ●「人」「場所」「モノ」などを設定し、その条件で人 ...
だれ場について【読み手の達成感】【関心をもたせる】
物語の最初から最後まで、ドキドキすることはできません。 緊張と緩和がくり返されることで、心が動く振り幅は大きくなります。 物語に「だれ場」を取り入れることで、展開に抑揚がもたらされます。 今回はだれ場について考えていきましょう ...
書き手の視点を考える【複眼的なもの】【水平と垂直】
小説を書くときには、書き手なりの視点をもって向き合うはずです。 いわゆる「書き手の視点」ですね。 「書き手の視点」は複眼的なもので、見る角度や距離によってさまざまなものが映りこんできます。 具体的に考えていきましょう。 ...