文章のつくりを知る
私たちが書いている文章は、いったい何でできているのでしょう。
今回は、その構成要素について考えてみます。
文章を構造的に紐解いていきましょう。
① 文
「文」がなければ、文章として成立しませんね。
文とは、ひとつの内容をひと続きの言葉でまとめたものです。
多くの場合は、句点(マル)で区切られます。
上に書いた3行の文章も、この文章も、それぞれが「文」ということです。
② 文節
「文節」とは、意味が伝わる限界まで文を区切ったものを指します。
例文をみながら考えましょう。
この文章に含まれる文節を区別できますか?
語句に「ね」をつけると、かんたんに文節を導きだすことができます。
「会社まで(ね)/バスで(ね)/行く」
このように、子供に諭すように区切ると、どれが文節かを判断できます。
③ 単語
文節をさらに細分化すると、「単語」になります。
単語とは、ひとまとまりの意味を表す最小単位の言葉です。
「会社/まで/バス/で/いく」
例として、「バス」という単語に注目しましょう。
「バ」と「ス」に区切ってしまうと、本来持つ意味を維持できなくなります。
それでもわかりづらい場合は、他の言葉に訳すことができるかどうかを考えましょう。
「バス」は「Bus」に英訳できますが、「バ」や「ス」を英訳しても意味を持った言葉に変換できません。
④ 文字
文章の細かく区切ったあとに残るのは「文字」です。
引き続き、例文をもって考えましょう。
「会/社/ま/で/バ/ス/で/い/く」
これ以上、区切ることはできませんね。
日本語は表意文字である漢字を使うので、文字そのものに意味が含まれることがあります。
「車」や「家」などは、文字でありながら単語ということです。
これらを混同したとしても執筆に影響することは考えにくいですが、一般教養として区別できるようにしておきましょう。
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