「とか」の曖昧さ
文末に「とか」を使って締めている文章をたびたび目にします。
伝聞の表現として使われているようですね。
原文
新聞の記事によると、サッカー日本代表はワールドカップに出場できる見込みだとか。
ここから推測できるのは、内容が不確かであることです。
サッカー日本代表がワールドカップに出場できそうだけれども、まだ確定しているわけではないのでしょう。
それを新聞で読んで、文を書いたことが読み取れます。
こちらの記事でも言及しましたが、伝聞はその内容に説得力を持たせづらい特徴があります。
「とか」で締めた場合は、述語を省くことになるので、よりその傾向が強くなります。
ここで、述語を書き加えた文と比較してみましょう。
改善文
新聞の記事によると、サッカー日本代表はワールドカップに出場できる見込みだそうだ。
伝聞表現であることに変わりはないですが、しっかりと言い切っています。
原文と比較すると、読み手に与える説得力が増しています。
文章の内容に信憑性を持たせたいのであれば、文末を「とか」で締めるのはやめましょう。
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