「とか」の曖昧さ

2017年4月5日

 

文末に「とか」を使って締めている文章をたびたび目にします。

伝聞の表現として使われているようですね。

 

 

 

原文
 新聞の記事によると、サッカー日本代表はワールドカップに出場できる見込みだとか。

 

 

ここから推測できるのは、内容が不確かであることです。

サッカー日本代表がワールドカップに出場できそうだけれども、まだ確定しているわけではないのでしょう。

それを新聞で読んで、文を書いたことが読み取れます。

 

 

 

こちらの記事でも言及しましたが、伝聞はその内容に説得力を持たせづらい特徴があります。

伝聞の表現

「とか」で締めた場合は、述語を省くことになるので、よりその傾向が強くなります。

 

ここで、述語を書き加えた文と比較してみましょう。

 

 

改善文
 新聞の記事によると、サッカー日本代表はワールドカップに出場できる見込みだそうだ。

 

伝聞表現であることに変わりはないですが、しっかりと言い切っています。

原文と比較すると、読み手に与える説得力が増しています。

言い切ることでしっかり伝える

 

文章の内容に信憑性を持たせたいのであれば、文末を「とか」で締めるのはやめましょう。

Posted by 赤鬼