助詞「で」について
今回は、よく使われる助詞「で」について考えていきましょう。
「で」を使う場面は、主に3種類あります。
「で」を使う場面
① 手段を表すとき 例 : 万年筆で書く。
② 場所を表すとき 例 : 図書館で勉強する。
③ 理由や原因を表すとき 例 : 涙で前が見えない。
ありきたりな文章で、特筆すべきことはなにもないように思えます。
しかし、これらの「で」は本当に必要なのでしょうか。
ためしに、「で」を使わずに表現してみましょう。
「で」を使わずに表現
① 万年筆を使って書く。
② 図書館へ行って勉強する
③ 涙が視界をさえぎって前が見えない。
それぞれの文章をみると、多くの情報が「で」に集約されていたことがわかります。
文面をみると、「で」を使わない文のほうが親切で丁寧な印象を受けます。
特に③の文は、その様子を詳しく描写できているので、読み手にわかりやすい文章といえます。
「で」を使って表現する場合と、「で」を使わずに表現する場合。
どちらが正しいかを決めたいわけではありません。
両者の違いを理解して使い分けることが重要なのです。
丁寧な文章を書くべきときや、様子を詳しく描写したいときは、「で」に頼らないほうが賢明です。
逆に、簡潔に書きたい場合は、「で」の一文字で情報を集約することも可能です。
この違いを理解したうえで、適切な使い分けができるようになりましょう。
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