調べるクセをつける
日本語は、とても難しい言語です。
日本語を母語とする日本人ですら、日本語を巧みに操ることは簡単ではありません。
誰しもが、言葉の意味や使い方を勘違いしている可能性があるのです。
文章として書くときには、よりいっそう気をつけなければなりません。
なぜなら、目に見えるかたちで表面化するからです。
原文
必死の覚悟で勝負を挑んだ。
この場合、音が似ているからでしょうか。
明らかに勘違いしたまま覚えている箇所がありますね。
修正しましょう。
改善文
A. 決死の覚悟で勝負を挑んだ。
B. 必死の思いで勝負を挑んだ。
「必死の覚悟」という言い回しではなく、「決死の覚悟」とするべきですね。
どうしても「必死」という言葉を活かしたいのであれば、「必死の思い」とするのも良いです。
わかっている人からすれば、あり得ないミスでしょう。
ただし、冒頭にも書いたように、このようなミスは誰にでも起こりうることなのです。
これを防ぐためには、普段から「調べるクセ」をつける必要があります。
辞書で調べるのがベターですが、スマートフォンやパソコンなどを使っても良いです。
ろくに調べもせず、自分の知識や理解を盲信し、あやふやな理解のまま書いてしまうのは、書き手として恥ずかしいことです。
文章を書くときはもちろん、読書するときにも、疑問を抱いたらすぐに調べるクセをつけましょう。
勘違いによるミスを減らすためには、その積み重ねが重要です。
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