自分にしか書けない「何か」

ストーリーそのものに独自性はなく、ありふれていて当たり前です。

● 「ありふれたストーリー」は当たり前

 

しかし、どこかで差別化を図らなければ、似通った小説ばかりが世に出回ってしまいますね。

書き手の独自性は、どの部分で示せば良いのでしょうか。

 

 

考え方としては、とてもシンプルです。

 

「ありふれたものだとわかった上で、自分にしか書けない何かを追い求める」

 

これに尽きます。

漠然としているため、なかなか想像しづらいかもしれませんね。

 

具体例を上げてみると、

筆致、文体、物事のとらえ方、言葉の選び方、人物の描き方など……

書き手の色がにじみ出る部分を考えてみると、枚挙にいとまがありません。

 

 

つまりストーリーは単なる「入れ物」でしかなく、大事なのは中身を伸ばすことなのです

 

 

 

もちろん、ストーリーを軽視しているわけではありません。

読み手を魅了するような劇的な展開が思いつけば、その骨組みに従って肉付けしていけば良いでしょう。

 

ただし、自分にしか書けない「何か」にこだわることを止めてはいけません。

あなたにしか書けない小説にするには、ストーリーに独自性を盛り込むよう工夫しなければならないのです。

 

これらの要素が合致したとき、平凡さを超えたものが作品にもたらされるでしょう。

 

 

 

創作

Posted by 赤鬼