【創作】「おもしろい小説」を書くための3要素【物語×登場人物】【読み手に作用するもの】
書き手であれば、誰しもが「おもしろい作品」を書きたいものです。
しかしそれには明確な基準がないため、書き手は半ば”見切り発車”で筆を進めるしかありません。
そこで今回は「おもしろい作品」を書くためのポイントを3つにしぼってご紹介します。
高い評価を受ける作品の内容は、その3要素が共通して含まれています。
それぞれ順に見ていきましょう。
物語
書こうとしているのは小説ですから、物語としての体を成していることが原則となります。
「起承転結」や「序破急」などになぞらえて展開されることもあれば、これ以外のプロットで展開されることもあります。
いずれにしても小説であるならば、それは「読み物」であるべきです。
そこには少なからず「物語」が存在しているはずです。
物語には独立した世界があり、そのなかで読み物になりえる物語が進行していく。
これは書き手が意図をもってコミットしなければならない部分ですね。
登場人物
物語を成立させるためには、登場人物の存在が必要不可欠です。
登場人物の心身が動いていくことで、小説は小説として形成されていきます。
しかし、ありきたりな人物をただ登場させればいいわけではありません。
小説で扱う登場人物は「魅力」がなければならないのです。
「おもしろい小説」は、魅力のある登場人物が有機的に作用しています。
誤解を恐れずにいえば、たとえプロットが平凡であったとしても、魅力的な登場人物がいることでその作品はおもしろくなるのです。
物語を支えるのは展開でなく、登場人物です。
書き手はこの部分に手を抜いてはいけません。
読み手に作用するもの
前項までの2要素があれば、一応は小説が成り立ちます。
ただし、それだけではまだ不十分です。
「おもしろい小説」を書くには、読み手の心に残ったり、変化を与えたりするものが必要です。
「残るもの」や「与える変化」が生じる要因はさまざまです。
作品で扱うテーマのように、書き手自身が伝えたい内容を表現することもひとつですね。
ひとつの場面の描写が心に刺さったり、「物語×登場人物」から浮かび上がったものが印象に残ったりもします。
あらゆる角度からアプローチした結果、読み手に作用するものを小説に盛り込むことができるのです。
小説を書くときには、ここまでご紹介した3つの要素について考えるべきです。
作品として成立させるには「物語」と「登場人物」が台座となるため、ここはしっかりと固めなければなりません。
この項に挙げた「読み手に作用するもの」はさらに重要で、作品の質を大きく左右することになります。
3つの要素を念頭におき、良い作品を仕上げていきましょう。
■ 参考
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