対立の終わり方を考える

物語をおもしろくさせる手法のひとつが、対立構造を用いることです。

やり方や考え方の異なる人物同士を対立させれば、それだけで切迫感のあるドラマをもたらすことができます。

両者が戦ったり、駆け引きしたりといった場面は、読み手からすれば重要な読みどころのひとつです。

これを実現するためには、まず「両極性」をもった人物を設定する必要があります。

登場人物の「両極性」を考える

両極性をもった人物同士が争うことで、その物語が大きく動きだすわけですね。

読み手を満足させるため、対立構造を取り入れるといった工夫や、それを躍動的に描こうとする努力はもちろん重要です。

ただし同じように、対立の終わり方を見据えることも忘れてはなりません。

起こった対立がどのような結末になるのかを、書き手は考えておくべきなのです。

とはいえ、対立の終わり方はほとんど決まっているも同然です。

たいていの物語において、次のいずれかのパターンで対立が終わります。

対立が終わる3つのパターン

● 一方の願望が叶う

⇒ 対立する両者の勝敗が決する

● 和解する

⇒ 譲歩したり、分かり合ったりする

● 中断せざるを得なくなる

⇒ 外的要因によって、対立構造がなくなる

対立が起こったときの詳しい内容は多種多様でしょう。

しかし、終わり方に着目してみれば、意外にどれもシンプルなのです。

つまり書き手が対立を終わらせるときは、上記3つのパターンから選べば良いのです。

これを知っておくだけで、おおまかな筋書きは決まるはずです。

「ドラマをもたらすために対立構造を用いたけれど、収拾がつかなくなった」

このような状況に陥る原因は、書き手が終わり方を見据えていなかった可能性があります。

登場人物にあえて「一人歩き」をさせる手法や、物語が流れるままに身をゆだねる状況は悪いことではありません。

しかし、最低限のマネージメントすらしないとなれば、構造的な問題が生じやすくなります。

そのマネージメントのひとつが、終わり方を見据えることなのです。

これは、漠然としたものでもかまいません。

対立が終わるパターンを念頭におくことで、悪い筋に入ってしまったとしても比較的かんたんに軌道修正できます。

対立構造を用いたときは、終わり方を見据えながら物語を構築してみましょう。

■ 参考

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