一人称で印象を決定づける

 

日本語は、一人称の表現が多彩です。

「私」とするか、「おれ」とするかで、読み手に与える印象が違ってきます。

 

 

また、一度読み手に与えた印象は、なかなか払拭できません。

読み切るまで続くだけでなく、読んだあとに内容を振り返ったときですら、その印象を引きずります。

 

どの言葉を一人称として選ぶかによって、文章の表情が決まるのです。

 

 

つまり一人称は、セルフプロデュースの第一歩なのです。

 

 

 

例文

 A. 弊社は、 ○○ な事業を展開しています。

B. 私たちは、 ○○ な事業を展開しています。

 

企業の広報パンフレットなどで、よく目にする文言です。

「弊社」は企業側の一人称として一般的ですが、親しみを感じられるのは「私たち」ですね。

フォーマルな印象を与えたいのであればA、親近感を与えたいのであればBの表現を選択すると良いでしょう。

 

 

イメージ戦略の方向性は、業種や職種によって、変わってくるでしょう。

しかしどのような企業でも、顧客や消費者に与える印象をないがしろにすることはできません。

例文を見てわかるとおり、一人称の表現を工夫するだけで、これほど印象が変わってくるのです。

 

もちろんこれは、ビジネスシーンだけでなく、すべての文章において同じことが言えます。

身近なところでは、ツイッターやフェイスブック、個人的なブログでも同様です。

印象を決定づけるのは一人称であることを、意識しましょう。

 

 

Posted by 赤鬼