一人称は省略する

2017年5月16日

 

文字数が少ないほうが、文章はわかりやすくなります。

そこで重要になるのは「書かなくてもわかることは書かない」という鉄則です。

これはどのような文書作成においても、基本となる考え方です。

 

ただし、これには大きな問題があります。

わかる、わからない、これらを判断するのは読み手です。

書き手として、いくら読み手の気持ちを考えたとしても、最終的なジャッジを下すことは難しいのです。

 

そのなかでも唯一、「無駄」であるとはっきり判断できる箇所があります。

それは、一人称です。

 

 

 

例文

A. 私は、猫が好きだ。

B. 猫が好きだ。

 

 

書かなくてもわかることは書かない」の鉄則に従いましょう。

書き手としての立場が明白である以上、「私は」という主語を使って、前置きをする必要はありません。

 

ここでいう主語、つまり書き手の一人称は省略したほうが良いのです。

例文をみてわかるとおり、Bのほうがすっきりとしていますね。

文章が長くなればなるほど、この小さな心遣いによる効果があらわれます。

 

 

 

ただし、小説のように、主語を書かなければ意味が通じない場合や、誤解を招く恐れがある場合もありえます。

そのような特殊な例を除いて、一人称を省略するように心がけましょう。

 

Posted by 赤鬼