【終わりの型】「表明型」で文章を終わらせる
書き手はロボットではありません。
文章として表現された内容には、その人格から感じていることや考えていること、見えている景色などがあるはずですね。
そこで今回ご紹介する終わりの型は、「表明型」です。
書き手個人の考えを伝えられる型であり、しっかりとおさえておきましょう。
表明型とは
冒頭に書いたとおり、表明型は「書き手の考えを伝える」場合に使われるものです。
文章では、書き手の意見や見解などを発信することがあります。
表明型は、文章の「終わり」「結論」「まとめ」にあたる部分で、書き手の考えていることを提示します。
例
① たまねぎが冷え性の改善に効くらしい
② 三ヶ月間、毎日食べてみた
③ 冷えが緩和され、目覚めも良くなった
④ 冷え性に悩んでいる人はたまねぎを積極的に食べるべき
表明型が用いられるのは、物事を説明する文章というよりも、読み手を説得する文章です。
極端にいえば、終わりに至るまでの内容が「考えを表明するための前フリ」の役割を担っているわけですね。
「読み手の支持」を目指す
表明型は、「書き手の考え」を必要とする文章全般に使われています。
最初から最後まで自由に書ける文章はもちろん、外部からテーマを与えられる文章であっても同様です。
試験の小論文で「将来の私」について書くときなどは、まさに表明型を使うべき例です。
文章において書き手の意見や見解が求められるときは、この型を使って書くことになります。
もちろんこの型は、書き手がなにかを表明しただけで成立するわけではありません。
内容に対する「読み手の支持」がない場合、極端にいえば文章を締めることができないのです。
だからこそ、読み手を説得するための情報を集めたり、論理を強固に構築したりと、工夫するのです。
表明型の文章は、読み手の支持を目標に書きましょう。
終わりにいたるまでのプロセスに力を入れる
表明型を使ってきれいに終わらせるには、読み終えたあとに「納得」がなければ成立しません。
したがって「どのように終わらせるか」を考えることは、さほど重要ではないのです。
書き手はそれよりも「どうすれば納得してもらえるか」を考え、終わりにいたるまでのプロセスに力を入れる必要があります。
かんたんにいえば、途中の内容で読み手に誤解されるような書き方をすべきではありません。
とはいえ、説得するための材料が不十分なまま、押し付けがましく主張するのも逆効果です。
前項にあったとおり、表明型を使う文章の目的は「読み手の支持」を得ることです。
この型を成立させる、つまり読み手に納得してもらうための内容を積み上げるように書きましょう。
■ 参考
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