「願望」を設定するときの考え方

今回は、願望を設定するときの考え方についてご紹介します。

■ 登場人物の「願望」から展開を考える

「登場人物の願望を設定する」というと難しく感じてしまうかもしれません。

願望とは、言いかえれば「求めるもの」です。

要するに、登場人物が何を求めているかを考えれば良いのです。

キャラクターの設定として、主人公に「犯罪歴がある」としましょう。

このとき、主人公は何を求めているでしょうか。

わかりやすい例は、「贖罪」や「許し」ですね。

罪を償い、被害者から許しを得るため、主人公は行動を起こそうとするわけです。

このように、おおまかなロジックから考えて、登場人物が何を求めているかを具体的にしていくのです。

そうすることで、さまざまな願望が設定できます。

ほかにも「求めるもの」の例を挙げておきましょう。

● 親友に裏切られた     ⇒ 「信頼」や「本当の友情」

● 平凡な毎日に飽きている  ⇒ 「刺激」や「変化」

● 親に捨てられた経験がある ⇒ 「家族の愛」や「自分の存在意義」

複数の例を挙げましたが、どれかひとつに絞ったほうが物語は構築しやすくなります。

求めるもの同士が共存できたり、大きな概念に含まれる場合は、複数立てても良いでしょう。

これらは「大きな願望」となる要素であり、物語の筋を支えます。

細かく展開する上での「小さな願望」の場合は、もっとかんたんに設定できるでしょう。

● 真夏の昼間、外を歩いていた ⇒ 冷たい飲み物

● 5時間も飛行機に乗っている  ⇒ ストレッチ

● つまらない飲み会に参加した ⇒ 帰宅

これらは、その場面での登場人物が「求めるもの(小さな願望)」です。

小さな願望を設定するためのアプローチは多様で、過去の経験や周囲の状況から導き出すものだけとは限りません。

「なんだか歌いたい気分になった」や「なんとなくパスタが食べたくなった」など、突発的な欲求から設定することもできます。

作中のいたるところに落とし込むことができる要素を、登場人物の求めるもの(願望)から導くわけですね。

設定するときに重要なのは、「作者である自分の願望ではない」と自覚することです。

自分が創り出した存在だからこそ、彼らの人格を認め、尊重すべきです。

ひとつずつ、ていねいに考えていけば、設定すべき願望は見えてくるはずです。

登場人物を中心に据え、願望について考えることを徹底しましょう。

■ 参考

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