言い切ることでしっかり伝える
日本語は、断定を避ける傾向が強い言語です。
主に文末の表現において、その特徴が現われます。
原文
今月の売り上げは5000万円のように思われます。前年比からみる伸張率は12%かもしれません。
売上や伸張率といった内容は、データとしての正確性が求められます。
原文の内容では、まるで説得力がありません。
重要なことを何も伝えられていないので、これは悪い文章です。
文章としてしっかりと内容を伝えるためには、言い切ることが重要です。
具体的には、文末を「です」「ます」、もしくは「だ」「である」と言い切ることを意識するのが第一歩です。
改善文
今月の売上は、5000万円です。前年比からみる伸張率は12%です。
このように、文末で言い切ることで、説得力を持った文章を書くことができます。
ただし、言い切るには、主張の裏づけが必要です。
物事を説明する場合は、相応の根拠を論理的に説明しなければならないのです。
特に、例文にあったような数字で表されたものは、そのデータが正確でなければいけません。
しっかりと言い切るためには、情報収集や理論整理を徹底しましょう。
そうした事前の準備を怠らないことも、良い文章を書くためのポイントです。
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