言い切ることでしっかり伝える

2017年7月4日

 

日本語は、断定を避ける傾向が強い言語です。

主に文末の表現において、その特徴が現われます。

なぜ言い切らないのか

 

 

原文
 今月の売り上げは5000万円のように思われます。前年比からみる伸張率は12%かもしれません。

 

売上や伸張率といった内容は、データとしての正確性が求められます。

原文の内容では、まるで説得力がありません。

重要なことを何も伝えられていないので、これは悪い文章です。

 

文章としてしっかりと内容を伝えるためには、言い切ることが重要です。

具体的には、文末を「です」「ます」、もしくは「だ」「である」と言い切ることを意識するのが第一歩です。

 

 

改善文

 今月の売上は、5000万円です。前年比からみる伸張率は12%です。

 

 

このように、文末で言い切ることで、説得力を持った文章を書くことができます。

 

ただし、言い切るには、主張の裏づけが必要です。

物事を説明する場合は、相応の根拠を論理的に説明しなければならないのです。

特に、例文にあったような数字で表されたものは、そのデータが正確でなければいけません。

数値化する

 

しっかりと言い切るためには、情報収集や理論整理を徹底しましょう。

そうした事前の準備を怠らないことも、良い文章を書くためのポイントです。

 

Posted by 赤鬼