紋切り型が求められる文章【分別をつける】
文章を書くときに注意すべきなのは、紋切り型の表現です。
これを使ってしまうと、文章はイメージダウンしてしまいます。
しかし扱う文章によっては、紋切り型で書くことを求められる場合もあります。
今回はこの現象について考えていきましょう。
紋切り型は多用されている
私たちは、身近なところで紋切り型の表現に接しています。
冠婚葬祭で読まれるスピーチの原稿は、紋切り型の表現が多用されています。
形式を重んじる場での言葉(文章)であるため、私的な内容や独自の工夫を盛り込む際には、気をつけなければなりません。
ビジネス文書を作成するときにも、紋切り型の表現がベースになります。
相手方に対する礼儀を含め、書き方がシステム化されているため、この場合でもオリジナリティを出すことは警戒しなければならないのです。
書きなれた人であれば、紋切り型を「悪いもの」として捉えているはずです。
しかし上記のように、文章によってはむしろ紋切り型で書くべき場合もあるのです。
書き手はこの事実を忘れてはいけません。
「紋切り型の表現」は避けるのが原則
雑誌や新聞の記事ですら紋切り型の表現をしばしば目にしますし、私自身にも心覚えがあります。
雑誌の記事を執筆したとき、文字数に制限がある関係で比喩に割くスペースが不十分になってしまいました。
しばらく悩みましたが、記事自体が一般読者に向けた専門性の薄いものだったため、最終的には馴染みが良いであろう慣用表現を使うことにしたのです。
もちろん、私の判断は決して褒められるものではありません。
いくら定型文を重んじる文章があるといっても、「紋切り型の表現が文章をイメージダウンさせる」のは事実です。
とくに「創作」のように自由度が高い文章ではご法度で、細かな表現にも読み手のチェックが入るはずです。
原則として「紋切り型の表現」は避けるべきで、常に警戒しておく必要があります。
紋切り型を自覚したのなら、ほかの表現を考えましょう。
文章に分別をつける
極端な話をすれば、「すべての表現は紋切り型」といっても過言ではありません。
長い歴史のなかで変化しながらも、脈々と継がれてきた言葉を私たちは使っています。
したがって、紋切り型の表現を「完全なる悪」として嫌う必要はないのです。
書き手にとって重要なのは、紋切り型を使用するときに分別をつけられるかどうかです。
「定型文」をベースに書く文章では、紋切り型であるほうが読みやすくなるでしょう。
結婚式のスピーチに決まり文句がなければ、締まりが悪くなってしまいますね。
ビジネス文書の内容に文学的な言い回しがあれば、邪魔にしかなりません。
どのような文章にも「作成する意義」や「内容に求められるもの」、そこに期待できる「読み手のリアクション」があります。
書き手はこれらを見据え、分別をつけながら表現を使い分けていきましょう。
■ 参考
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません